新人職員の指導にあたるようになると、「これで合っているのだろうか?」という迷いを感じる方も少なくありません。
介護の現場は、一つとして同じ場面がないからこそ、マニュアルどおりにいかないことも多くあります。教える側の姿勢や言葉かけによって、新人の感じ方や学び方も変わってくるため、その責任を重く感じることもあるでしょう。
ですが、指導を通じて自分自身の介護観を見つめ直したり、「なぜその方法を選んでいるのか」を言葉にすることは、成長の大きなきっかけになります。
一方で、日々の忙しさの中で「どう伝えるべきか」と悩みを抱えても、なかなか話題にしづらいという声もあります。
そうした背景から、「かいご姉妹サロン」のような交流の場では、指導経験者同士が考え方や工夫を共有できるようなテーマ設定も視野に入れています。直接的な解決ではなくても、誰かの視点に触れることで、自分なりのスタンスを築くヒントになるかもしれません。
“正解のない指導”だからこそ、一人で抱えずに、広い視野で考える余白を持ってみることが、結果的に支えになることもあるはずです。