介護の現場では、感情を揺さぶられる場面が多くあります。思いがけない感謝の言葉、理不尽に思える叱責、大切な利用者さんとの別れ…。強くあろうとしても、ふと涙がこぼれてしまう瞬間もあるでしょう。
そうした気持ちは、日々の忙しさに紛れてしまいがちですが、無理に押し込める必要はありません。心が動いたことに気づき、丁寧に受け止めることが、自分自身の支えになることもあります。
しかし、それを誰かに打ち明けることは、案外むずかしいもの。だからこそ、安心して気持ちを言葉にできる場所が必要です。
かいご姉妹サロンでは、こうした気持ちの揺れや、日々の葛藤を共有できる場を目指しています。まだ模索の段階ではありますが、感情を抱える介護士同士が、気軽に言葉を交わせるような空気づくりを意識しています。
「私だけじゃなかったんだ」──そんな小さな共感が、次の日の心の支えになるかもしれません。