指導や注意をしたあと、「言いすぎたかも」と感じることがある場合、気になるのは“相手がどう受け取ったか”という点です。
介護現場では、忙しさのなかでつい口調が強くなったり、言葉選びが雑になってしまう場面もあります。
そのとき、後輩はどう感じたのか。
そこに意識を向けることが、今後の関係づくりに大きな差を生むことがあります。
注意や指導の場面では、内容以上に「言い方」や「タイミング」が影響するケースも多くあります。
たとえば、「ミスを防ぎたい」という気持ちからの発言であっても、相手が「責められた」と感じてしまえば、伝えた意図とは逆効果になることもあります。
だからこそ、「自分がどう言ったか」だけでなく、「相手にどう伝わったか」という視点がとても重要です。
こうした気づきは、経験を重ねる中で磨かれていくものです。
一度の言い方でうまくいかなかったとしても、その後の対話や関わり方によって、信頼関係は築き直すことができます。
また、「前にこう伝えてうまくいかなかった」という振り返りが、次の指導の質を高めるヒントにもなります。
かいご姉妹サロンでは、「自分はこう感じた」「こういうとき、後輩はどう思っていたかを知って気づいたことがある」といった率直な声を大切にしています。
一方通行ではない関係づくりに向けて、互いの受け止め方に耳を傾けていける場を、少しずつ育てていきたいですね。