介護の現場では、後輩への指導や声かけが必要な場面が数多くあります。
その中で、「言い方がきつかったかもしれない」「もっとやさしく伝えればよかった」と、あとから悩むこともあるでしょう。
けれど、その気づきをもっている時点で、すでに相手と真剣に向き合おうとしている証でもあります。
指導に正解はありません。
状況も相手の性格も違えば、毎回うまくいくとは限らないからです。
それでも、伝えることを避けるわけにはいかない場面もあります。
だからこそ、「言いすぎた」と感じたあと、自分を責めすぎないこともまた大切なのです。
気づきを次に活かすためには、「どの部分が強すぎたのか」「もっと柔らかく言えた表現はなかったか」など、振り返る時間をとってみるのが有効です。
そして、同じように悩んでいる仲間の声を聞くことで、「自分だけじゃない」と感じられる安心にもつながります。
かいご姉妹サロンでは、こうした「指導のあとに感じた葛藤」や「次にこうしようと思えたこと」など、前向きな気づきを共有し合える場を目指しています。
指導に迷いがあるのは、それだけ真剣に向き合っている証。
その気持ちを無理に否定せず、誰かと分かち合える場所があることで、次の一歩をやさしく踏み出せるのではないでしょうか。