介護の現場では、さまざまなことが同時に進んでいきます。
その中で、思わぬトラブルや小さなミスが起きたとき、「あれって、私のせいだったのかな…」と落ち込んでしまう人は少なくありません。
とくに責任感の強い人ほど、自分を責める気持ちを抱え込みやすい傾向があります。
たとえば、利用者さんの転倒が起きたとき、自分が近くにいなかっただけで「もっと気づいていれば」と自責の念に駆られたり。
引き継ぎのミスがあったとき、伝え忘れたかもと心配になってしまったり。
実際にはチーム全体で共有・確認すべきことでも、一人で背負い込んでしまうことがあります。
そんなときに大切なのは、冷静に状況を整理し、「自分の役割と限界」を見直す視点です。
すべてのことを一人で背負わなくていいと理解すること、他者と協力して動いているという意識を持つことで、気持ちが少し軽くなります。
また、自分の中で起きた感情に気づき、それを整理する時間をもつことも、メンタルの回復には欠かせません。
かいご姉妹サロンでは、「こういうとき、自分をどう立て直しているか」「気持ちの整理をどうしているか」など、日々の中で感じたことを共有し合える場を目指しています。
「私のせいかも」と思ったときこそ、一人で抱えず、安心して話せる場が必要です。
その気持ちを無理に打ち消すのではなく、優しく整理していけるきっかけになればと思います。