介護の現場では、情報の行き違いや小さなミスが起きることもあります。
そんなときに、「あの人のせいだ」と責任を押しつけるのではなく、「どうすれば同じことを防げるか」と一緒に考えられるかどうか。
その姿勢の違いに、チームとしての成熟度があらわれるとも言われます。
たとえば、申し送りでの伝達不足が原因で対応にズレが出たとき。
「誰が間違ったか」よりも、「どう改善するか」を話し合う空気があると、現場はぐっと安心感のある場所になります。
その空気を作っているのは、一人ひとりの意識の積み重ねです。
“チーム”とは、個人の責任を追及するのではなく、状況を共有し合いながら全体で立て直していく関係ともいえます。
互いの失敗や不安に寄り添いながら動ける職場では、「間違っても受け止めてもらえる」という信頼が育ち、結果的にミスも減っていきます。
かいご姉妹サロンでは、「こんなとき、みんなが責めずに助けてくれた」「一緒に解決してくれて安心した」など、チームのあたたかさを実感した場面を分かち合うことができます。
“失敗の責任”を一人にせず、“改善の力”をチームで育てる。
そんな考え方が、チームという関係をより確かなものにしてくれるのかもしれません。