介護の現場では、目に見える業務だけで成り立っているわけではありません。 記録やケアのように“業務”として定義されていない、細やかな配慮や支え合いが日々積み重ねられています。
たとえば、誰かが当たり前のようにやってくれている洗濯機の掃除、シーツの取り替え、手すりの消毒…。 備品の補充や書類の整理など、一つひとつは「業務」と呼ばれることのない小さな仕事です。 けれど、それらがあるからこそ、利用者もスタッフも安心して過ごせているのです。
しかし、それらの行動は多くの場合、記録にも残らず、評価の対象にもなりにくいもの。 「ありがとう」と言われる機会も少なく、誰にも気づかれないまま終わることもあります。
だからこそ、ふとした瞬間に誰かが発する「これ、いつも誰がやってくれてるんだろう?」「そういえば毎回きれいに整ってるね」というひと言が、胸に沁みます。 その一言で、「見てくれてたんだ」と心が軽くなることもあります。
こうした“名もなき業務”を担っている人は、チームにとって欠かせない存在です。 そして、その努力に価値があると気づくことこそが、働く仲間同士の信頼を育てるきっかけになります。
かいご姉妹サロンでは、こうした見えにくい努力にこそ光を当てたいと考えています。 「評価されないけど、やってることがある」と感じている方に、共感と励ましが届く場を目指しています。