介護の仕事は「見える業務」と「見えない業務」の積み重ねで成り立っています。 前者は、入浴・食事・排泄などのケアや記録といった、誰もがわかりやすく把握できるもの。 一方で、後者には誰がやったかわからないけれど、現場に必要不可欠な仕事が多く存在します。
たとえば、朝一番に空気を入れ替えておく、昼休憩前に温かいお茶を準備しておく、疲れていそうなスタッフにさりげなく声をかける…。 これらはどれも、業務日誌には記載されないことばかりですが、現場の空気を和らげ、人の気持ちをほぐす“優しさの仕事”です。
こうした行動は、表彰されたり数値で評価されたりすることは少ないかもしれません。 でも、現場がうまく回っているとき、その背景には多くの“名もなき努力”があるはずです。
そして、それに気づくことができるのも、同じ現場で働く仲間たちです。 「○○さんがやってくれてたんだね、ありがとう」 そんな一言で、報われる瞬間があります。
かいご姉妹サロンでは、こうした“気づかれにくい仕事”を大切にする文化を育てていきたいと考えています。 誰かの目に留まることで、自分の働きに意味があると感じられるきっかけが増えることを目指しています。