【「どこまで言う?どこまで黙る?」距離感に迷ったとき】“言葉を飲み込んだ”あとのモヤモヤ、どうしてる?

言いたいことがあったのに、結局言えなかった。そんな経験は、介護の仕事に限らず多くの人にあるのではないでしょうか。とくに対人支援の現場では、「相手の気持ちを傷つけたくない」「波風を立てたくない」といった理由から、自分の気持ちを押し殺してしまうことがよくあります。


たとえば、同僚の対応に対して「もう少し丁寧にしてほしい」と思っても、忙しさやその場の空気を考えて何も言わずにやり過ごす。あるいは、利用者さんのご家族に対して、言いにくいことをあえて伝えず、あとから後悔する。そんな“言葉を飲み込んだ”あとに残るモヤモヤ、どう向き合えばいいのでしょうか。


すぐに言わなかった自分を責めるのではなく、「あのときはあれが最善だったかもしれない」と振り返ることも必要です。そして、できればその気持ちを自分の中に抱え込まずに、誰かに聞いてもらえる場があるといいですよね。


かいご姉妹サロンでは、こうした日々のちょっとした葛藤を共有できるような交流を目指しています。「言えなかったけど、こんな気持ちだった」「次はこうしてみたい」と思いを言葉にすることが、次の一歩につながることもあります。


誰かと話すことで、「同じように感じてた」と共感が得られることもあれば、「そんな考え方もあるのか」と新しい視点に出会うこともあります。モヤモヤが完全に晴れなくても、それを言葉にするだけで、少し楽になれることもあるのです。


言わなかった選択にも、ちゃんと意味がある。そのうえで、「どう整理するか」を一緒に考えていける仲間がいる場所。そんな場所があると、気持ちのゆらぎも、少し優しく受け止められるようになるかもしれません。