介護の現場では、いつもたくさんの言葉が飛び交いますが、ふとした沈黙のなかにも、大切な意味が込められていることがあります。
特に、何も言わずにただ一緒に過ごす時間には、「そのままでいいんだよ」というメッセージが感じられることがあります。
利用者さんが落ち着かない表情をしているとき、言葉で励ますこともありますが、そっと隣に座って寄り添うだけで、不思議と表情が和らぐこともあります。
言葉が足りなくても、行動や存在そのものが“伝える力”になるのです。
同僚との間でも、あえて口に出さずに相手の状況を察し、サポートする場面があると思います。
お互いに多くを語らずとも、「わかってるよ」と思える関係は、信頼の証でもあります。
かいご姉妹サロンでは、そうした“言葉にしない優しさ”の瞬間を分かち合うことができます。
語らないことの中にも、豊かな人間関係があることを、誰かと共有できたら、それは心強い気づきになるかもしれません。
沈黙は冷たさではなく、やさしさのかたちの一つ。
そんなふうに感じられる場面を、これからも大切にしていきたいものです。