【“言葉にしない不満”が積もる前にできること】小さな違和感をその日のうちに解消する方法

介護の現場では、一日の中で多くの出来事ややり取りがあり、その中には「ちょっと気になるな」という小さな違和感が含まれることがあります。

たとえば、物品補充のタイミングが合わない、申し送りで自分の意図が伝わっていない、利用者様への対応の仕方が自分と違う——そんな場面に出くわすことは珍しくありません。
最初は「まあいいか」と流せても、同じことが何度も積み重なると、それは小さな違和感から“不満”へと変わっていきます。


不満が膨らむと、自然と相手の行動や言葉に敏感になり、些細なことでも否定的に受け止めやすくなります。気づかないうちに表情や態度が硬くなり、それを相手が感じ取って距離を置き始める——そんな悪循環が始まってしまうこともあります。

この流れを断ち切るためには、小さな違和感を放置しないことが大切です。

具体的には、「その日のうちに軽く言葉にしてみる」ことを習慣にしてみましょう。

たとえば、「今日のあの場面、私はこう感じたんだけど、どう思う?」と相手にも意見を聞く形にすれば、責める印象を与えずに対話ができます。感情が高ぶったままではなく、落ち着いたトーンで話すことがポイントです。


また、どうしても直接伝えるのが難しい場合は、メモや日誌に簡単に書き出すのも有効です。

頭の中だけで抱えているよりも、客観的に整理でき、不満の温度が下がります。さらに、信頼できる第三者に短く共有しておくことで、相手への伝え方のアドバイスをもらえることもあります。


「かいご姉妹サロン」では、「こんなふうに小さな違和感を解消した」「相手に伝える前にこう準備した」といった工夫を共有できます。
同じような状況を経験した人の声を聞くと、自分の選択肢が広がり、「自分もやってみよう」と前向きな気持ちになれます。

不満は、大きくなってから解消するより、小さなうちに和らげるほうがずっと簡単です。違和感を見過ごさず、その日のうちに軽く外へ出す——この小さな習慣が、職場の人間関係を長く良好に保つ秘訣になるのではないでしょうか。