【“言葉にしない不満”が積もる前にできること】相手を責めずに伝えるコツ

介護の現場では、一緒に働く仲間との連携が欠かせません。

しかし、日々の業務の中で「もっとこうしてくれたらいいのに」と感じる瞬間は少なからずあります。口に出さずに飲み込むことが増えると、いつの間にか心の中で不満が膨らみ、相手を見る目も厳しくなってしまうことがあります。

不満をため込まないために大切なのは、「責めるのではなく共有する」という意識です。

例えば、「この手順だと時間がかかってしまうかも」と、自分が感じた事実を先に伝え、その上で「どうすれば効率よくできると思う?」と相手に問いかける形にします。これなら提案や相談の形になり、相手も受け止めやすくなります。


また、タイミングも重要です。業務が立て込んでいる時や感情が高ぶっている時に伝えると、内容よりも口調や表情に意識が向いてしまい、誤解が生じることがあります。落ち着いて話せる時間を意識して選ぶことが、対話を前向きに保つポイントです。

言葉にすることが難しいと感じる場合は、まずは紙やスマートフォンのメモに書き出してみましょう。

自分の感情と事実を切り分けて整理でき、必要以上に感情的にならずに話せるようになります。さらに、信頼できる第三者に「こんなことがあったんだけど、どう思う?」と相談すると、新しい視点や言い方のヒントが得られることもあります。


かいご姉妹サロンでは、「こんなふうに相手に伝えたらうまくいった」という事例や、「伝えるタイミングで工夫していること」などを気軽に共有できます。

仲間の経験を参考にすることで、より建設的に気持ちを伝えられるようになるでしょう。


不満をゼロにすることは難しくても、ため込まずにやり取りできる関係は築くことができます。

相手を責めるのではなく、一緒に解決策を探す姿勢を持つこと。それが、介護現場で長く信頼し合える関係を保つための大きな力になります。