介護の現場では、日々の小さな行き違いや意見の違いが積み重なることがあります。
その多くは、直接口に出すほどではないと感じて流してしまうものですが、繰り返されるうちに不満として心の奥に残ってしまいます。
そして、ある時ふとしたきっかけで感情があふれ、関係がぎくしゃくしてしまうことも少なくありません。
そうならないためには、「自分の中だけで完結させない」習慣が役立ちます。例えば、業務中に気になることがあったら、メモに残して後で冷静に見返すこと。
時間が経っても気になるようなら、相手にやんわりと伝えるタイミングを探します。直接話すのが難しい場合は、「こうしたらもっとやりやすいと思ったのですが、どうでしょう?」と提案型の言葉に置き換えるのがおすすめです。
また、自分の気持ちを言葉にする前に、「これは一時的な感情なのか、それとも改善が必要なことなのか」を整理することも大切です。
すぐに消える小さな苛立ちであれば、深呼吸して流せばいいですが、繰り返される課題であれば、共有しなければ解決は難しくなります。
かいご姉妹サロンでは、「伝えるのが苦手だったけど、こうしたら言いやすくなった」という経験や、「聞く側の立場として心がけていること」などを交換できます。
同じような立場の仲間の話を聞くことで、自分の課題を客観的に見られるようになるかもしれません。
不満は、ため込むほど重くなるものです。小さなうちに整理し、相手と共有し、解消へ向けて動くこと。
それが結果的に、自分にとっても職場全体にとっても、穏やかで働きやすい環境づくりにつながります。