人と関わる中で、一番避けたくなる場面のひとつは「自分の意見を伝えるとき」です。
特に相手が上の立場や経験豊富な人だと、「間違っていると思われないだろうか」「余計なことを言ったと感じさせないだろうか」と心配になり、つい黙ってしまうこともあります。
しかし、意見を伝えないことで生じるもやもやは、思っている以上に積み重なります。
本当は共有した方がよい情報や、改善につながる提案も、自分の中で留めたままになってしまうのです。
その結果、「また言えなかった」という自己嫌悪が増え、さらに避けるようになる悪循環が生まれます。
この流れを変えるきっかけになったのは、「安心して話せる場」に触れたことでした。
そこで試しに小さなことから話してみると、相手は真剣に耳を傾け、否定ではなく共感や質問で返してくれました。
「自分の話を受け止めてもらえる」という経験は、次に意見を出す勇気へとつながります。
サロンを活用すれば、こうしたやり取りを安全な環境で練習することができます。
立場や役割が異なる人とも落ち着いて意見交換ができ、本番の場面に備えて言葉を整理する習慣が身につきます。
何度か繰り返すうちに、相手の反応を必要以上に怖がらなくなり、自然と話せる場面が増えていきます。
苦手な場面を避けないようになるのは、一気に大きな勇気を出したからではなく、小さな安全体験の積み重ねによるものです。
安心できる交流の場が、その積み重ねを後押ししてくれます。