【苦手な場面を“避けない”ようになった理由】意見がぶつかる瞬間を受け止められるようになるまで

話し合いの場では、必ずしも全員が同じ方向を向いているとは限りません。

新しい提案や変更案が出ると、賛成する人もいれば慎重になる人もいます。

その温度差が見える瞬間に緊張を覚え、「余計な波風を立てたくない」と黙ってしまうことは少なくありません。


けれども、自分の考えを伝えないまま進めてしまうと、後で「やはり言っておけばよかった」と感じることもあります。

さらに、相手からすれば「なぜあの時に話してくれなかったのだろう」と思われるなど、意図しない誤解を招くこともあります。


避けなくなった背景には、あらかじめ意見の整理をしておく習慣が役立ちました。

どこまでが譲れる部分で、どこからが譲れないのかを自分の中で明確にしておくと、伝える時の迷いが減ります。

また、表現の仕方や順序を工夫することで、相手の受け止め方も大きく変わります。


こうした準備の場としても、サロンは安心してつながれる環境となります。

あらかじめ第三者に話して感触を確かめたり、別の角度からの意見をもらったりできるため、実際の場で話すハードルが下がります。

結果として、本番では落ち着いて自分の言葉を選べるようになります。


意見の違いは、必ずしも衝突ではありません。むしろ、より良い結論を導くための材料でもあります。

避けずに一歩踏み出す経験は、次の場面で「今回もきっと乗り越えられる」という自信につながり、話し合いの質も高めていくのです。