高齢者の健康を守るうえで、「いつもと違う」サインに気づくことはとても重要です。
たとえば、朝の表情が少し元気がなかったり、歩き方がふらついていたり、言葉に力がなかったり──日々の小さな変化にこそ、大きなヒントが隠れているものです。
介護の現場では、こうした“違和感”を見逃さずに、声をかけたり、様子を丁寧に観察することが基本とされています。
ですが、それは家族や周囲の人でも同じこと。
「最近、テレビを見る時間が減ったな」「ごはんの量が少ないように見えるな」など、日常のなかで感じる変化を、そのままにしないことが大切です。
もちろん、すべてが心配の種になるわけではありません。
けれど、「何かあった?」とひとこと声をかけるだけで、安心感につながることもあります。
健康を支えるために必要なのは、専門的な知識だけではありません。
日々の関わりから生まれる“気づき”こそが、大切なサポートの第一歩になるのです。