介護現場でICTを導入しようとしたとき、現場のスタッフの反応にばらつきが出ることは珍しくありません。
「やってみたい」と前向きな方がいる一方で、「難しそう」「機械は苦手」と感じる方もいます。
この“温度差”を無理に埋めようとすると、かえって反発を生むこともあります。
大切なのは、一人ひとりのペースや感じ方を尊重する姿勢です。
たとえば、抵抗感のある方には、いきなり操作をお願いするのではなく、まずは見学してもらうところから始める。
得意な方にはサポート役になってもらうことで、自然な協力関係が生まれることもあります。
ICTの活用は、業務効率だけでなく、人と人との関係づくりにもつながる取り組みです。
導入を焦らず、“温度差”を力に変える工夫が、現場のチームワークを育てるきっかけになるかもしれません。