【介護の現場で感じる“こころ”の風景】“ありがとう”が生まれる瞬間

介護の現場で聞こえてくる「ありがとう」という言葉。
それは、単なる感謝の表現以上の重みを持っています。


できないことを代わりにしてもらうとき、そっと手を添えてもらったとき、
人としての尊厳を守ってもらったとき——その瞬間にこぼれる「ありがとう」は、
ご利用者様の心からの気持ちの表れです。


私たちがその言葉を受け取るたびに、
ケアとは単なる作業ではなく、人と人とのあたたかな関係性の中で生まれているのだと実感します。


小さなことにも「ありがとう」を交わす文化がある現場は、
ご利用者様だけでなく、職員同士の心の距離も近づけてくれるのです。