【介護の現場で感じる“こころ”の風景】「昔の記憶」を語る時間が、安心感につながる理由

高齢者の方にとって、昔の思い出を語ることは、
単なる懐古ではなく、「自分らしさ」を再確認する大切な時間です。


懐かしい景色や、若いころの出来事、家族とのエピソード。
それを誰かに話すだけで、気持ちがほぐれたり、表情がやわらいだりします。


聞き手がゆっくりと耳を傾け、「そうだったんですね」と受け止めることで、
ご本人にとっての安心感や信頼感が育まれます。


言葉にすることで、記憶が鮮やかによみがえり、
日々の生活にも前向きな気持ちが芽生えることがあるのです。